Windows EmbeddedはWindows 10 IoTへ

インダストリー4.0,インダストリアルインターネット,IIoTとよく耳にします。
B&Rも産業用途のWindows PCを販売していますので、(B&RリアルタイムOSを含まない)お客様より
Windows10 IoTに関するお問合せも頂くようになりました

今回は、Windows10 IoTについて、少し整理してみたいと思います。

Windows10が最後のWindows

これまでセンセーショナルなデビューを果たしたWindows95から始まり、様々なバージョンのWindowsがリリースされて来ました。
組込み用途としても、WindowsCE, Windows Embedded7等のシリーズがありました。

しかしながら、Windows10ではOSのコア統合が成され、ひとつのWindowsとなりました。

Windowsのメジャーバージョンアップが約3であったのに対して、Windows10では1年に23回というペースでアップグレードがされ新機能が提供されるようです。

産業用PCを購入する度にWindows10 IoTが更新される?

FAやPA用途に使われる産業PCは、新機能やイノベーションよりも安定性を求められる傾向にあります。
これは、お客様がしっかりとアプリケーションを検証されたバージョンで使い続けたいという要求とも言えます。
これらのニーズに対応するためにも、Windows10からは、3つのサービシングモデルがあるります。

1.Current Branch(CB:最新化モデル)
個人ユーザーをターゲットとして、常に最新版が提供されます。

2.Current Branch for Business(CBB:企業向け最新化モデル)
ビジネスユーザーをターゲットとして、安定性を保つ更新となります。
CBがリリースされた4ヶ月後に更新されるのがCBBです。
CBCBBの切替は、Windows Updateのオプションで切り替えます。

3Long Term Servicing Branch(LTSB:固定化モデル)
新機能より安定性を優先します。
年間のメインフレームサポートと5年間の延長サポートがあるため。
バージョンのライフタイムは、10年間となります。

Windows10 IoT Enterprise はWindowsの全ての機能を備えています。
シェルは、デスクトップシェル。推奨メモリ1GB。ストレージは、16GB以上となります。
FA機器、業務用タブレット端末などに使用されるケースを想定。

B&Rの産業用PCには、Windows 10 IoT Enterprise 2015, 2016 LTSB
提供しており、より安定性を重視したWindows環境をこれからも提供します。

また、ご参考までにWindows10 IoTには、以下のようなラインナップもございます。

Windows10 IoT Mobile Enterprise
モバイスデバイス向け
シェルは、モダンシェル。推奨メモリ512MB。ストレージは、4GB以上
モバイルPOSなどに使用されるケースを想定。

Windows10 IoT Core
小型で低コストの産業用デバイス向
シェルは、無。
推奨メモリ256MB。ストレージは、2GB以上
IoT ゲートウェイなどに使用されるケースを想定。




B&Rでは、無料のプリインストール・サービスもありますので、有効ご活用下さい。