産業用PCグローバル最前線


「安心・安全、堅牢性ではPLCの方が数段勝るよ」

「東アジア製のPCは安価だけど、
 壊れやすいし、すぐ保守化になるメンテナンス性も悪い

「産業用PCは高価なので、導入メリットを感じない」

産業用PCと聞くと、このような認識はないでしょうか?

そのはずです。日本国内には信頼できるPLCメーカーが多数。
米国調査会社による、最も信頼のおけるPLCメーカー調査において
世界上位ランク20社のうち、5社が日系メーカでした。
日本の産業界において、PLCが採用し続けられる理由の一つだと思われます。

ただ、装置からデータを収集、保存、改善へ役立てたい、
つながる装置を実現したい(何のデータを何に使うかは別問題として)
への対応はどうしても限定的ではないでしょうか?

また、メンテナンス性と価格については、
テクノロジーの進化と共に
日々変わりつつあることをご存知でしょうか?


グローバル製造現場で採用が加速する産業用PC

B&R Industrial Automation株式会社と申します。

日本におきましては、知名度はまだまだ低い会社ではございますが、
1979年オーストリアにて創業し、産業用PC、パネルPC、
PLC、各種I/O、セーフティシステム、サーボモータ・ドライブ等の
オートメーション・ソリューションをグローバル195カ国に展開しております。

特に昨今のインダストリー4.0、インダストリアル・インターネット等
のテーマについて、以前よりユニークなソリューションを提供し、
成長して参りました。

製造現場では、ますます工場スマート化への潮流が増す中で、
IT、ソフトウェア、AI技術を中心とした
最新テクノロジーが融合し、オペレータや人材不足を解消しながら
より高い生産性、より安全な生産体制を実現する
オートメーションシステムが求められています。

既にグローバル大手製造現場においては、
製造マシンからあらゆるデータを取ってくる
データをストレージし
必要なデータを上位MESやPDAシステムへ上げる。

集めたデータをアプリケーションやAI技術で処理解析し、
より工場の効率的かつ安定的稼動。高い生産性を実現しています。

例えば、予知保全機能を用いて事前メンテナンス時期を算出し、
マシンのダウンタイムを限りなく無くす。

エナジーモニタリングと適切な電力分配を行い、省エナジー工場の実現。

稼動中のマシンから製造データを取得し、
マシンの効率性(OEE: Overall Equipment Effectiveness)
の向上へ活用するケースが増加しつつあります。

Data is Kingといわれる、IT業界のトレンドが製造現場へ流入し、
コントローラに対する要求は制御だけではなく、
情報処理に対しても求められるようになり、PCの導入は加速してます。


PLCの限界とPCの利便性とは

しかし、マシンからデータを取る、貯める、上げるのタスクにおいて
従来型の製造現場で多数利用されているPLCでこれらへの対応領域は限定的。

特に一時的にデータをストレージするといった用途には不向きであり、
当然、Windows等での情報アプリケーションを活用する事が出来ません。

IT技術とWindowsの親和性とその利便性は替え難く、
マシンコントロール用のPLCとは別に
民生PCまたは産業PCを別個に利用されるケースも増加しつつありますが、
その利便性と引き換えにコントローラ追加に伴う
コストアップも課題とされております。

しかしながらこれら課題においては、
コントローラ側へマルチコアCPUを搭載することで、
Windows OSとリアルタイム・ランタイムOSの併用ができ、
複合的なリアルタイム処理を可能とした
産業用PCが海外メーカーを中心にリリースされており、
高速性、高応答性、大容量データ処理などの利用メリットがあり、
製造現場の課題を克服しつつ、新たな利便性を生み出しております。

また、欧米におけるプログラミング言語がメーカー独自のラダー言語ではなく、
C言語やST言語なども一般的になってきていることや、
IEC61131-3やPLCopenの文化が根付きつつある事から、
PCベースコントローラの導入が拡大しております。

日本においても実機および量産機へ搭載され
普及が始まっており、
今後導入が浸透していくものと予測されております。

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グローバル実績トップクラスの産業用PCの特徴とは

弊社産業用PCは、実に様々な産業
電力プラント、社会インフラ産業、環境・リサイクル産業、
自動車産業、ロボティクス産業、メタル産業、
フード、医療を中心とした包装産業、プリンティング産業、
海洋・船舶、半導体産業、プラスチック産業、繊維産業、
石油・ガスプラント等々の製造現場にて活用頂いております。

なぜ、数ある産業用PCメーカーがある中で、
弊社産業用PCを選択頂けているのか、特徴を挙げると

1.高い信頼性による安定感
2.過酷な環境でも稼動する頑丈性
3.メンテナンス容易性
4.様々なリクエストに対応する拡張性
5.長期的な安定供給による安心感

1項について、弊社産業用PCは、
これまで世界で約150万台以上納入の実績
本社オーストリアの自動化された工場で年間約20万台以上製造しており、
様々な産業で活用頂いてます。

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また、世界で唯一海洋・船舶で使用出来る
DNV GL認証を標準PCで取得している産業用PCです。

海洋・船舶は、地球上で最も過酷な使用環境下であるといわれてます。
周囲環境は高温から低温、そして湿度、乾燥高温、塩水噴霧、継続的な振動、
傾斜など21項目の試験を合格しなければなりません。

マシンにとって何よりも大事な目的は安定的に稼動すること、
それだけ過酷な環境下でも安定的にご活用頂ける信頼のPCであります。

冒頭の「安心・安全、堅牢性ではPLCの方が数段勝る」
の見解においては、
「産業用PCはこのレベルまで来ているんだね」
「これならまずは民生Win PCの置換えとして使う」
などのフィードバックを頂いてます。

DNV GL認証を取得


2項の頑丈性においては、
PCの故障原因となりやすい回転体やケーブル関連は内部に一切使っておらず、
FANレス対応機種も多数用意しており、その際に対流を最大化できるよう、
ヒートシンクの設計はシミュレーションモデルを用いて
詳細な評価プロセスを行い、最適化されております。

また、ドライブにSSDやCFastを使えば、全く回転体を必要としなくなり、
基板はねじ込み式コネクタを使って接続されており、
内部のケーブル接続を全てなくすことによって振動や衝撃に対する
耐性が強くなっており、長期的かつ安定的な稼動に活用頂けます。

3項のメンテナンス容易性においては、
前面フラットパネルを開けばすぐにCMOS用バッテリ交換可能であり、
独自のソフトウェアベースの診断ツール(無償)もご活用でき、
システムの安定稼動にお役立て頂けます。
(開発用キットも無償ダウンロード可能)

以上の2項、3項から
「東アジア製のPCは安価だけど、
 壊れやすいし、すぐ保守化になる。メンテナンス性も悪い」
といった認識においては
「最近の産業用PCは、ここまで作り込まれているんだね・・・。」
「船上で使えるPC。しかも標準でですか。」
といったフィードバックも頂いております。

4項の拡張性においては、
ハードウェアは、マシンに求められるスペックに応じて、
CPUやメインメモリ、ドライブ、PCIスロットやOSなどを
選択頂けるモジューラー設計となっております。

ソフトウェアにおいても
要望があればお客様独自のソフトウェアイメージをインストールした状態で
へ発送する事も可能です。
また、長期整合性を保証する為に
BIOSやファームウェアを固定する事も可能です。

最後の長期的な安定供給につきましても、
弊社独自のモジューラー型デザインによりマシンのライフサイクルに
マッチするように設計されております。

さらに、お客様の顔である産業用PCまたはパネルPCの
カスタマイズ・デザインも対応しております。

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産業用PCは高価なのか?

最も興味関心を頂く価格について

ご存知の通り、PCには多種多様なオプションがあり、
B&Rは最適な仕様をお届けする為、
BTOサービスを主としています。

B&R本社製造部にて分析したところ、
CPUスペック、PCIボード・インターフェース、
タッチパネルのサイズや各種インターフェース、
オプション等を考慮すると、理論上20億通り以上の組合せがあります。

その為、代表的な組合せ、かつ概算定価ベースの
価格としては、約8万円 ~ 50万円の広い幅があります。

しかしながら、30年間以上産業用PCを製造してきた
製造ノウハウとコスト管理方法、
ライフサイクルマネジメント方法を駆使し、

冒頭の産業用PCは高価なので、導入メリットを感じない」

に対する回答を用意致しております。

「このスペックでこの価格ですか」
「ついに産業用PCもここまできているのですね」

などの感想を頂戴しております。
お客様の用途、目的に最適な産業用PCを
最適な価格で提示致します。

詳細および、資料請求、御見積依頼は以下リンクより
必要事項を入力の上、送信して下さい。

追って担当者より
メール等で連絡、ご提案させて頂きます。



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